一人言オジサン現る
朝の電車で、またあの一人言オジサンの前に陣取ってしまった。
このオジサン、その名の如く、一人永遠と喋っているのだ。
(オジサン) 「何でこんな混んだ電車に乗って会社に行ってるのですか?
」
僅か5度くらい隣に座っているおねいちゃんに顔を傾けている。
(おねいちゃん) 「(微動だにせず本を読むふり)」
(オジサン) 「正直にお金の為ですって言えばいいんだよ。」
(おねいちゃん)「(・・・)」
(オジサン) 「誰も会社が好きで行ってる訳じゃないんだから。」
とにかく、一方的に喋るオジサン。
何の反応も示さないおねいちゃんに諦めたのか、
顔の角度を−5度に変えて、
もう一方に座っているおじさんに語り始めた。
(オジサン) 「お金のが欲しいんだから、はっきり言えばいいんだよなぁ?!」
(おじさん) 「(読んでいた新聞を畳んで)ZZZ・・・」
そして、なおも閉じられた新聞を覗き込んで、
話題提供をしようとするオジサン。
この時点でボケーっとする時間を妨害されただけでなく、
席が空いて座れても睡眠を妨げられると悟ったggf。
不快指数は80%を越えていた。
と、眠ったフリおじさんが、顔を上げて
次降りる駅かな」モーションを起こした。
「(やめてくれ〜こんな席耐えられん!)」
電車が着いて、眠ったフリおじさんが立ち上がる前に、
反対側に立ち位置を変え、安住の地を確保したggf。ほっ。
そして、発射直前、
(オジサン) 「新宿じゃ。降りなきゃな。」
と、わざとらしい台詞を吐いて降りて行く
一人事オジサンの声を背中で聞いた。
結局、説教しているのか、
愚痴を言っているのか、
ただ話がしたいだけなのか、
ホントに一人事なのか、
全く分からないオジサンであった。
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